AI文字起こしツールおすすめ5選|精度・料金・日本語対応を比較

会議の議事録作成、インタビューの書き起こし、セミナーの記録――手作業での文字起こしは、1時間の音声に対して3〜4時間かかることも珍しくない。AI文字起こしツールを使えば、この工程を大幅に短縮できる。

ただし、ツールによって日本語の精度や対応する機能に差がある。「導入したけど精度が低くて結局手直しが多い」とならないよう、主要5ツールの特徴を比較してまとめた。

主要5ツールの比較表

ツール名 日本語精度 リアルタイム文字起こし 話者識別 無料プラン 月額料金目安 対応環境
Notta 高い 対応 対応 月120分まで 約1,300円〜 Web, iOS, Android, Chrome拡張
Otter.ai 中程度(英語は高い) 対応 対応 月300分(英語) 約1,200円〜 Web, iOS, Android
CLOVA Note 高い 対応 対応 月300分まで 無料(2026年3月時点) Web, iOS, Android
Whisper (OpenAI) 中〜高 非対応(バッチ処理) 非対応(単体では) APIは従量課金 約$0.006/分 API, ローカル実行
toruno 高い 対応 対応 月3時間まで 約1,650円〜 Windows, Web

※料金は2026年3月時点の公開情報に基づく。プラン改定の可能性あり。

各ツールの特徴

Notta ― 日本語対応のバランスが良い

日本語の文字起こし精度が高く、リアルタイム文字起こし・話者識別・要約機能を備えている。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsとの連携に対応しており、オンライン会議の議事録作成を自動化しやすい。

Chrome拡張でブラウザ上の音声をそのまま文字起こしできるのも便利なポイントだ。無料プランは月120分で、個人利用なら十分試せる範囲だろう。

Otter.ai ― 英語の会議が多い人向け

英語の文字起こし精度が非常に高く、英語圏では広く使われている。日本語対応もしているが、精度は英語に比べると落ちる。英語ミーティングが多い環境であれば、有力な選択肢になる。Zoom連携のOtterPilot機能で会議に自動参加し、文字起こしと要約を自動生成する機能がある。

CLOVA Note ― 無料枠の大きさが魅力

LINEのAI技術を活用した文字起こしサービス。日本語の精度が高く、月300分まで無料で使えるのが大きい。録音データのアップロードにもリアルタイム文字起こしにも対応している。ただし、外部ツールとの連携機能はNottaやOtterに比べると限定的だ。

Whisper (OpenAI) ― 技術者向け・カスタマイズ重視

OpenAIが公開しているオープンソースの音声認識モデル。APIとして利用する方法と、ローカル環境で動かす方法がある。リアルタイム文字起こしや話者識別は単体では備えていないが、他のツールと組み合わせることで柔軟な構成が可能。

技術的な知識が必要だが、大量の音声データを処理する場合はコストを抑えられる。

toruno ― 国産ツールでWindowsに強い

リコーが提供する国産の文字起こしサービス。日本語に特化しており、話者識別の精度も高い。Windows向けのデスクトップアプリがあり、PCの内部音声をそのまま文字起こしできる。法人向けのセキュリティ対応もしっかりしており、企業導入のハードルが低い。

選び方のポイント

文字起こしツールを選ぶ際、以下の3点は事前に確認しておきたい。

1. 日本語精度は「自分の音声環境」で試す

カタログスペックでは精度が高くても、マイクの品質や話者の滑舌、専門用語の多さによって結果は変わる。無料プランで自分の典型的な音声を文字起こしし、修正にかかる時間を測るのがもっとも確実な比較方法だ。

2. リアルタイム vs. 事後処理

オンライン会議中にリアルタイムで文字起こしが必要か、それとも録音データを後から処理すれば十分かで、必要な機能は変わる。リアルタイムが必要ならNotta・CLOVA Note・torunoが候補、事後処理で良ければWhisperも選択肢に入る。

3. チームでの共有機能

個人で使うだけならシンプルなツールで十分だが、議事録をチームに共有する用途なら、編集機能・共有リンク・外部ツール連携があるかを確認しておくとよい。

向いている人・向かない人

AI文字起こしツールが向いている人

  • 週に複数回、会議やインタビューの議事録を作成している人
  • オンライン会議ツール(Zoom、Meetなど)と連携させたい人
  • 文字起こしの外注コストを削減したい人
  • 録音データを検索可能なテキストとしてアーカイブしたい人

注意が必要な人

  • 機密性の高い会議内容を扱う場合(各サービスのデータ保存ポリシーを要確認)
  • 専門用語が極めて多い分野(医療・法律など)では、手動修正の負担が大きい可能性がある
  • 音声品質が低い環境(騒がしい現場での録音など)では精度が下がりやすい

まとめ:次にやるべきこと

文字起こしツールの選択は、「精度」「料金」「ワークフローとの相性」の3軸で判断するのが基本だ。

具体的には以下のステップで進めるとよい。

  1. 直近の会議や取材の録音データを1〜2本用意する
  2. 候補ツールの無料プランで同じ音声を文字起こしする
  3. 精度(修正の手間)とかかった時間を比較する
  4. 日常のワークフローに組み込めるか(連携機能・共有機能)を確認する

日本語の会議が多く、オンライン会議ツールとの連携を重視するなら、Nottaの無料プランからまず試してみるのが手堅い。月120分の無料枠で実際の精度を確認してから、有料プランへの移行を判断できる。